南スーダンからの難民と出会う

ブルーマウンテンズ

Huonvilleからタスマニアの州都ホバートへ戻る為にヒッチハイクをした時の事だ。
50台ぐらいヒッチハイクを試みたがなかなかうまくいかない。雨もポツポツ降っていたので早めに車に乗りたい気持ちが高ぶっていた矢先に小奇麗な軽自動車が止まってくれた。
中を覗いてみると白い歯を見せながら笑顔を浮かべている黒人が運転手だった。
ホバートまで行くという事だったので相乗りさせてもらった。
黒人を相手に話すのはオーストラリアに1年以上いるが初めてだったせいもあり、最初は身構えた。
御礼がてらおそるおそる話しをしていると彼は南スーダンからの難民という事が判明した。
「南スーダン?」
私が南スーダンについて何も知らない事を一言詫びを入れた上でその国で何が起こっているのかを彼に聞いてみたところ、キリスト教とイスラム教の宗教対立によって多くの難民が発生している事を教えてくれた。
穏健派が多いキリスト教徒に対して、暴力的手段を厭わないイスラム系が弾圧をする場合がほとんどらしく、この運転手もそんな宗教対立に巻き込まれたキリスト教徒の一人だった。
現在ではFishery(水産業)に携わっており、かれこれオーストラリアにきて10年近くになるそうだ。
今では家族も呼び寄せここタスマニアで生計を立てている。
「オーストラリアはお金がいいからね」とはにかんだ笑顔からは内戦の匂いは感じ取れない。
今から仕事だという彼は仕事場の道中にある自宅に立ち寄った際コーラ一缶を餞別にくれた。
冷蔵庫にあったのかしっかりと冷えていた。
彼はホバート市内で私をおろしてくれた後、そのまま仕事場へ向けて走り去っていった。
自分はここから北へ200キロほどまた移動する事になる。
コーラを飲みながら次の旅先での計画をたてた。

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