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オーストラリアにいる時にメルボルン市内にて仕事を2つかけもちして2ヶ月間週7日で働いてた事があったのですが、仕事を始めた当初は週7日でやるつもりなんてなかったのですが、2つ目の仕事を人づてで得てからは結果的にほぼ2ヶ月間毎日働く事になりました。

2つの店では主に天ぷらを任されてたのですが、時給は一方(以下A店)は23ドル(税引き前)でもう一方(以下B店)は手取り18ドルでした。日本円だと為替の変動はありますがそれぞれ約2000円ぐらいなので一日平均して10時間働けば日当20000円。週7日働けば週あたり14万円。1ヶ月で約50万円ほど稼げる計算になります。

仕事の天ぷらですが、揚げるといっても日本の職人レベルと比較したらクソみたいな自分の技術で時給2000円近くももらえるのは一人当たりのGDPが高いオーストラリアならではだと思います。

世界の一人当たりの名目GDPランク(USドル)


自分は日本にいる時にこれといって何かの技術を構築してきたわけではないですし、ましてやロクに職歴があるわけではないので、これだけ稼げる環境があるというのは非常にありがたいです。 自分の履歴書なんてオーストラリアでは目も通さずにすぐにゴミ箱行きでしょうし、 正社員としての経歴なんかあってないようなものです。だからといって高学歴や職歴が充実している人なら仕事を得られ易いのか?と言われればそれは日本で高学歴や大企業に務めていた人達が就活に苦戦している話しを聞いても易しくないのは明らかですし、ましてや来たばっかりならローカル系(違法賃金ではない)カジュアルジョブですらどうかという感じです。

プログラマとか技術を持ち合わせているIT系の人とかは別かもしれませんが、世間一般で言われるところのホワイトカラーだったら自分と同じように英語のできない一人のアジア人という感じに見られると思います。


このあたり語弊がないように書いておくと日本での学歴や職歴が全然意味ないから日本で働く必要がないという事を言いたいわけではなく、やっぱり日本でそれなりのところで働いてきた人達は自分と異なり甘えも少なく、考え方やものの捉え方が聡明です。あと高学歴だからと言って人間的にひねくれてるとか自慢たらしいとかいう人もいませんでしたし、むしろ変に劣等感を抱いてた自分が恥ずかしかったです。

とはいうものの現実的にはオーストラリア含む海外では何らかの手に職系の仕事が合った方が良い仕事を得られやすい環境であるのはこの2年の滞在経験からだけで言っても間違いないと思います。

だから手に職を身につけられるのが良いのは言うまでもないですが、そこまでがっつり海外進出する気がなくても例えば魚が捌けるとか刺し身の盛り付けができるとか、巻き寿司が作れるとか知っておけばこちらの日本食をコンセプトに展開しているローカルのレストランとかでは職を得やすいように感じますし、日本食をコンセプトにしたお店はまだまだ増えていきそうです。上記のB店も日本のizakayaをコンセプトに新規オープンしまして、クリスマスシーズン(一年で最も忙しい時期)までの1ヶ月間だけで1000人ぐらいの客足を見込んでると言ってました。

このB店ですが正直な感想として日本で例えるなら味・質共に和民ぐらいのレベルだと思います。
ここ4−5年以上行ってないので最近はどうか知らないですが自分なりの感覚としては和民ぐらいじゃないか?と。そんな和民レベル(といったら失礼ですが)でもオージーには大人気。

寿司とか刺し身ってオーストラリア(というか全世界か)ではもの凄く人気が高くスナック感覚で食べられているように思いますが、ちゃんと寿司を握れたり刺し身を捌いて盛りつけられる人は少ないように思います。自分がメインで働いているA店、そして2つ目のB店共に寿司を握れたり刺し身を切れる人がいなくて日常的に探していました。こちらに10年以上滞在してる日本人の人も「良い鮨職人がいればお店はその人を手放したくない」と表現するぐらいこちらでは待遇もいいそうです。

「良い鮨職人が見当たらない」。それが証拠にかはやや牽強付会気味ですが、A店にエストニア人の寿司職人がいたんですがシャリに空気が入ってなくて硬いし、刺し身に筋も残ってしまう程度の技術でも1時間当たり23$稼いでました。

それでもお店は回ってますし自分が担当する天ぷらに文句つけられた事も一度もなかったです。断っておくと天ぷらは適当にやってたんじゃなくてそれなりに独学(日本から和食の基本が書いてある本を送ってもらったり、youtube見たり)でちゃんとした揚げ方の勉強をしたのは当然ですが、それをさっぴいても時給23ドルもらえるわけなので、日本でアルバイトとはいえ本腰入れて勉強させてもらえれば日本の最低賃金の3倍ぐらいのお金がこちらでは稼げます。

だからそのあたりの技術を本場の日本で半年か1年ぐらいアルバイトでやっとけばこちらにくれば雇われる可能性は大いに高まるという算段です。自分の場合も天ぷらのちゃんとした揚げ方なんか知らなかったですが、「天ぷらなら任せてくれ」と大法螺吹いたら翌日からA店で働ける事になりました。 

別に寿司系じゃなくても建築系でもいいですし、タイル工やレンガ工でもいいと思います。レンガ工なんか一個積み上げれば1ドル稼げると聞くのでこの辺も建築基準の厳しい日本で1年か2年ぐらい学んでおけばあとは現地で仕事を探し回れば職は得やすいんじゃないでしょうか。 

Electrician(電気技師)も給料いいみたいですね。直接地元の人から聞いた話しではElectricianの作業代は1時間100ドルはかかるらしいです。あとcall out feeと言ってElectricianを呼び出すだけでも80ドルぐらいかかる。だから1件で3時間作業すれば少なくとも380ドル。しかも直して帰るどころか余計に悪くして帰っちゃう場合もあるそうで。このあたりの専門技術に関しては英語の壁がありますので上述した給料を日本人が得られるかは分かりませんが夢はありますよね。

日本で陽の当たらないゴミみたいだった自分ですら時給23ドルでしこたま(という程でもないですが)稼いだわけなので、 現在25才〜30才前後(35才ぐらいでもいいですけど)の自分と似たような境遇にある人がいれば、ちょっと日本 で”箔”をつけてこちらに来てみてもおもしろいんじゃないかというお話でした。

(写真はGibbs Farmにて)