今やってる仕事は大きな括りで言うと営業です。

その中でも自分が今やってるのはBD(Business Development:新規事業開発)で、まだ過去に付き合いのない見込み客(英語ではProspect Customer)を発掘していくことです。

よく営業活動はファナル(漏斗)に例えられますが、自分が担当するのは漏斗の入り口部分に興味を持って入ってきた見込み客にアプローチしていく役割で、そこに自分がアプローチした結果ある程度興味を持っていたり、課題を持っていたりすることが分かれば、日本現地の営業担当に引き継いでいくことになります。

その後現地の担当がフォローし続けて漏斗の一番下の部分であるクロージングまでたどり着ければ、見込み客だった人が顧客になるので、最終的に自分が発掘したお客さんがそこまでいってもらえるようになるのが理想です。

ただクロージングまで行く割合というのは、担当者に100件引き継いで1件あるかないかぐらいの割合なので、なかなかお目にかかれないです。

もっともその100件を生み出すためには、その10倍の1000件ぐらいお客さんと会話したりメールしたりしてます。なので10件お客さんと喋ったら、10件中1件ぐらいは興味を持ってる人がいたりするわけです。(実際はどういう経路で興味を持ったかによって変動しますが、およその平均値としては大体10件中1件の割合)

なので、数をこなせばこなすほど興味を持つ見込み客に出会う確率が高まる(営業は数字のゲームと言われる所以)のですが、このことを分かりやすく例えも交えながら語ってくれているJim Rohnという人がいます。

この人は営業の極意みたいなことを語るアメリカの起業家なのですが、この手のものにはThe Law of Averages(平均の法則)というものがあって、要は数をこなせばこなすほど、野球の打率のように徐々に平均値が現れてきて、最初低い打率であったとしても、数をこなす毎に技術が上達してその打率も上がってくる。

よって営業技術の巧拙を最初に語るのは愚かしく、また最初に上手く行かないからといっても、ただ単にそれは数字の問題なのであって、量が足りないだけなのだと喝破している動画があります。





上の動画の大体最初の3分間ぐらいで要旨は言ってますので、リスニング練習がてら聞いてみて下さい。
(ちなみにこの手の動画を今のうちの会社の講習の中とかで使われて、内容を一発で聞き取って意見とか求められたりしますので、現地ローカルで働くための最低基準みたいな感じで捉えてもらってもいいかもです。このレベルに自分はついていけず毎回あうあうしてた。)

この平均の法則という考えは、およそこの世の中にある事象のほとんど全てに応用できるんじゃないかって思います。

自分を例にとってみても、最初うだつの上がらない数字だった営業成績も1年半以上経過した今ではかなり安定的に数字を残せるようになってます。これはやはり数をこなすことで慣れてくるとともに法則性を見出して、自分なりにアプローチの仕方を変えたりだとか、言い方を変えたりだとか、切り口を変えたりといった工夫を見出してますので、それに伴って必然的に成績も良くなってきてるのだろうと思います。

あと英語に関してもしかり。言語は特にその法則性が出て来るまでの時間が長いと思います。

どれだけの時間で見積もって言語を習得しようと思っているかにもよりますが、例えば10年を言語習得期間にあてたとして、最初の5年でどれだけ苦労しようとも、それは平均の法則に言わせてみれば、ただ単に勉強量や現場での経験値などが足りないだけなのであって、失敗と言うのも愚かしく、残りの5年で上昇カーブ(ただし非常にゆっくり)を描いていき、10年が経つころにはそれなりのレベルにまで到達している、ということになるんだと思います。(実際にそういう風に思ってないと、生の現場でやってられないというのもありますが)

またNZのダニーデンというところに居たときに、廃棄食材を何かしらのビジネスに繋げられないかと思って、今三重県で塾講師やってる渡辺絢也君とかと協力してダニーデン市内のレストランやカフェに飛び込みで聞き取り調査したことがありましたが、最初の20-30件は相手の言うことが早すぎて、全然付いていけなかったのが、その数が50件も超えてくると現場度胸もついてくるし、ある程度言ってることも同じようなことの繰り返しになってくるしで、法則性を見出してからは大分会話もスムースに聞き取れるようになってました。

まさに平均の法則を今の会社に勤める以前に体験してたわけですが、よほど自分が特異な才能の持ち主でない限りはこの法則を当てはめれば、誰だってどんな領域においてもそれなりのレベルにまで到達できるということでしょうかね。

まだまだ自分の場合はその成功体験自体が少ないのですが、少なくともそういう風に思うだけでセルフエスティームが下がることはないですし、「およそ他人に出来て自分にできないことはない」と思えるのが実は最大の効能だったりするように思います。