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メルボルンのサウスメルボルンマーケットのトラム駅にて



(1)の続きです。

週明け月曜日に現在の状況説明と今後の見通しについて再度関係者が集められて社内会議が行われたのですが、週末を挟んだので憶測やら会社に対するこれまでの不満やらが積み重なったお陰で会議は割りと紛糾したものになりました。

特に二人いる内の一人の中国人の同僚は説明に立ったBUD(オランダ人の事業部長)に食って掛かるように質問やらを投げかけており、かなり憤懣やる方なしといった様子で納得がいく回答が得られるまで矢継ぎ早に質問を浴びせかけていたのですが、彼女達の永住権の取得を目指している事情からこういう態度になってしまったのも理解は出来たのですが、ただ当のBUD自体もこのVOCの一申請者の一人ということもあって、全ての質問に対する納得いく回答など持ち合わせているわけもなく彼自身も移民局からの指摘というのは予想していないものだったことが感じ取れました。

翌日火曜日にも再度進捗状況に関する説明が執り行われまして、

・問題になっていた雇用契約書はイギリスの労働法ではなくNZの弁護士監修のもと既に改修されていること
・NZにおけるビジネス上の取引記録は提携先のT社とのNZ進出以来過去5年分の記録を提出することで対応可能なこと
・ビザ上の”雇用主”と実際上の”雇用主”が異なるという指摘に関しては、移民局側が本来提携先のT社に問い合わせて確認すべきプロセスを取らずに単に自社に該当するDirectorが常駐していないという判断で結論を出してきているため、追加の説明文書を送付して対応する予定であること(くだん
のT社のDirectorは名義貸しのように他に3つぐらいの会社にDirectorの名を貸してDirector職を兼ねているらしいのですが、それは別にグレーでも何でもないそうな。何故かというとうちの会社のようにNZに進出してくる際に、NZに基盤がない企業が既に確率した基盤を持つT社のような地元の会社と提携していくことで新天地で成長の基盤を作っていくわけですが、NZの会社法だと永住権を持つDirectorが必ず一人はいないといけないことからビジネス提携という形で進出を手助けしないとダメなわけで、NZ当局としても雇用を生んでくれる可能性のある企業を除外するわけにはいかないことから問題視はされないはずなのに、移民局のお粗末な仕事ぶりで今回のような指摘がされてしまった
・移民局からその他求められている必要書類は全て提出可能であること

などの説明がありました。

とりあえず一連の説明を聞いてる限り自社の失態ではなく移民局側のお役所仕事の影響が今回の騒動の主な要因であることが分かったのですがいくつか学んだ点として

1. 移民局は担当者が変わるとその対応も千差万別でしかも過去の経緯だったりとかまるすっぽ無視して文脈も何もありゃしない表面的な部分だけを見て結論を出してきたりすることがあること。今回も過去に移民局自身が認めてきた内容を問題だと指摘してきてたりと担当者が同じだったり、ちゃんと内部で情報共有が出来ていればそんな指摘はしてこないはずというものばかりで、いわゆるお役所仕事の典型のような指摘ばかり。勿論ビザの申請というのはワークビザやら永住権やら今回のVOCのように一度だけではないので常に同じ担当者が対応するなんてことはないのですが、それにしても何かしらのシステム内で情報共有はされてるはずなのに見事に表面的な部分しか見ないまま結論出してしまうものだから今回のような騒動に繋がってしまった感じです。

2. その稚拙な移民局の指摘のお陰で大分こちらとしては混乱と余計な不安をもたされたわけで、週末を挟んだこともあって余計に混乱と憶測が同僚の中に広まって、さらにもともと会社に対して抱いていた不満が増幅して冷静に初期の混乱期を見定めないといけなかったこと

3. ただしどれだけ移民局の回答が稚拙な仕事の結果もたらされたものであろうとも、ビザがディクラインされる可能性のあることだとものすごく不安になるし、移民局≒絶対的な存在の移民の立場としてはどれだけアホな担当者であろうとも下手に刺激や反発は出来ないしで、今回もこの問題が発生した直後から知り合いのビザアドバイザーにメール何本か送ったし、最終的にはコンサル費用払って対応してもらったしで移民局の影響力はやはり計り知れないこと。

4. 管理者だからといってその裏の苦労は見えないこと。終始この問題の窓口担当としてこのBUDが対応しているわけですが、彼としてはこのVOC申請者に対して余裕のある態度で不安を感じさせないようにしないといけないわけで、その余裕のある態度が返ってブラフ(ほら)を吹いてるように見えてしまった部分もあったのですが、説明している内容自体は筋が通っているし納得のいくものだったので、幾度の説明と時間と共に皆にも落ち着きが出て来るのが見えました。それにしても、こっちの社会で上に立つっていうのも中々苦労するものなんだなと思いました。日本やアジア圏のようにそこまで縦社会じゃないので、例えば日本の上司のように高圧的な態度や圧倒的な上下関係でもって部下を制していくような軍隊的な感じで物事進められないし、そんなことやろうものなら当局に訴えられたりするだろうし、また当局の力もかなり強そうだし、一人一人の労働者における力が強いから一番上に立つ人間だからといって尊大な態度を取るんじゃなくて、皆を鼓舞して引っ張っていくようなある程度の人間力がないとダメだしで、その苦労たるや想像できないものだと思います(でもその分報酬も良いみたいですが)

ということで5月25日の提出期限までに全ての必要書類を提出しまして、結果が出る30日間ずっと待つことになります。今回のVOC内で指摘されたOverstayの問題に関して個人的にはまたぶり返されてるわけで、移民アドバイザーに500ドルぐらい払ってまた事情説明してもらうCover Letter作成してもらったわけですが、毎回これ指摘されてたらたまらんです。自業自得ではありますけど。