オークランド西部のPihaビーチ
一応2年も働いてれば業務を遂行していく上でのやるべきことは分かってるから何とかなりますけど、勿論オフィスで一人で仕事やってるわけじゃないから同僚とか他人との絡みが結構辛い。
自分は業務上日本語と英語の両方使うのですが、日本語脳になって考えてる時間が結構多いので、誰かが英語で世間話とかしてるのが「スッーと」日本語のように自然に耳に入ってこないもんだから、いつも話しについていけてないし、知らない間に周りの人間は何かの話題で盛り上がってたりするし、たまに会話の内容についていけたとしても肝心のオチの部分が聞き取れなくて自分以外のみんなが爆笑してたりするから、一応笑顔にはなっておこうとか思うんだけど心の底から笑ってないから、多分恐ろしいぐらいに笑顔は引きつってるんじゃないかって思います。
あと会議とかプレゼンで人が発言してる内容を全部聞き取って理解できない事も結構あるから、そういう時はリアルタイムでついていけなくて「今何て言ったんだ!?」「今こういうことを言ってるのか!?」とかいちいち半信半疑のまま聞いてたら状況理解だけで脳内CPUが占領されて建設的な意見を出すところまでなんていかないし、他のアジア系を含む同僚は滞りなくスムースに議論に入って意見闊達にやり取りしてるのを傍から見てると、自分が何の役にもたたないただの置物みたいな感覚になってくるしで、自分の英語力はあとどれぐらい向上すればもっとスムースに理解できて、もっと楽になれるんだろうと毎回思ってます。
なんかこんな境遇(自分一人だけの英語が下手くそで他の人間は特に問題がない)に身をずっと置いてるとかなり自信もなくなってきて、英語が上手く聞き取れない、喋れない、理解できないことへの恐怖感と劣等感から元からない積極性がさらになくなってくるし、そうなるともはや人の話を理解したり、他人と交流するのも英語が下手くそだという負い目で気が引けて自分の殻に閉じこもって黙々と作業をしてしまったりする日も結構あったりします。
いかんせん最近は自分の中の劣等感がヒドイ。
5年前にオーストラリア行く前は英語を使った仕事でもできればなー、とか思ってたんですが、がっつり英語環境過ぎると分からない時はマジで辛いし、下手すると人によってはトラウマになりかねん。
思うに自分という人間は言語に関係なく如才のなさがあるわけでもなければ、不器用な性分だから上手く組織の中で立ち回って人と無理なくやっていく技術があるわけでもないので、そもそもいる場所を間違えてるような気がしないでもない。
今の仕事って何かの特殊技術ではなくて、ゼネラル部分がそこそこ重要だったりするので、言葉も不得手だし不器用だしゼネラリストの対極にいるような自分みたいな人間は腕一本で世の中渡っていけるような技術を身につけることでスペシャリスト化して自信をつけて生き残っていくのが一番良いように思う。
あと個人的に30代後半から40才ぐらいまでにオーストラリアかNZで永住権を取りたいという人生上の目標があったりするので、こんな不向きな仕事をしながらビザ取得を目指してしまうのも、「ビザを取る」という戦略上効率的だとは思わないし、今後のメシのタネとなる技術を磨くことも出来ないしで、残りあと労働ビザが2年半ぐらい残ってはいるのですが、こういう環境に身をおいていろいろ考えさせられてることもあって最近は激しく次の展開を見極めようと頭の中こねくり回してます。
まあ伝統的な日本の職場環境と比較すれば、英語こそ分からないけれど、今の職場の同僚はみんな良い奴らばっかで基本的に人間関係におけるストレスはないし、ネチネチしたやつもいなければ、日本のサラリーマンのムカつく上司とか、軍隊的にやたら精神指導してくるような人と毎日顔を突き合せないといけない胃のキリキリする感じもないし、上司が帰るまで帰っちゃいけないとかいうbullshitな暗黙の了解なんて勿論ないし、学校に来るかのようにその種のストレスの負担がなくてめちゃくちゃ有り難い環境に身を置いてたりするわけなので、何を文句垂れることがあるかという感じではあるんですよね。
ただ今後自分がこっちで生き残っていくことを考えると、オフィスワーク系の仕事はやっぱ自分には向いてないし、そもそも言語的にハンデあるし、向いてないと思うものをやり続けても転職市場で自分に優位性が出てくるとは思わないし、何より今後AIの隆盛で旨味のある仕事が減っていったり、ゼネラルスキルと言っても相対的評価だからオフィスワークを続ければ続けるほどに未来に不安が募ってくるし、何より自分の不器用さや職人気質的な性格、それから全然分からんとは言いつつも現場職だったらそれなりに理解できるであろう英語力を備えていることを考えると、やっぱ何かの手に職系でやっていくのが一番自分は活きてくるんだろうなと思います。
それが何になるかが分からんのがまた問題だったりはしますが。