今を生きる


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「今」という瞬間がごくごく当たり前に存在してしまうものだからついついその瞬間が何でもない日常の一コマとなってしまう。

今この瞬間に起こっていることはほんの数秒後の未来には頭の中でしか再生できない思い出となる。

くだらないことを言って笑ってる瞬間、他愛もないことを話している瞬間、笑顔で挨拶している瞬間。

未来に思い出して懐かしくなることが出来るのと同時に、もう二度とその瞬間が訪れないことが悲しい。


人は世間体や見た目、周りの目や恥ずかしさ、面倒くささや疲れを言い訳にして行動を自制してしまうことがある。

でももし今を生きる自分の周りに悲しそうな表情をした人がいたら、もし今不遇な瞬間を送っている人がいたら、彼ら彼女らにちゃんと手を差し伸べてあげられているか。

その時ほんの一言声をかけてあげるだけでいい。

その時ほんの少し彼らに寄り添って話しを聞いてあげるだけでいい。

自分が生きる今この瞬間はもう二度と訪れない。

出来ることをしなかった、下らない目を気にしてやらなかったことを思うと悔やんでも悔やみきれない。

いつも当たり前のように話しかけてきてくれる人がどれだけ貴重な存在か、いつもそこにある楽しい笑顔がどれだけ貴重な光景か、今この瞬間を生きる自分という存在に接してくれる人にきちんと応えてあげられているか。

ずっと当たり前だったことが当たり前でなくなる時。

今という瞬間を疎かにしたことで後悔が訪れる。

自分の人生の中でほんの僅かな時間だったけどたまたま同じ場所で働き、共に笑い、共に話す時間を共有して交わった時間がどれだけ貴重なものだったか。

いつも自分ばかり苦労していると思ってやしないか。

いつも自分は英語が出来ないからと言って他人が差し出した好意を無碍にしてやしないか。

こんな未熟な人間に好意的に接してくれる人らの好意にきちんと応えていられるか。

今を生きることは未来を生きること。

今を大切にすれば素晴らしい未来になる。


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