環境センサー増幅


wwoof生活も早くも7件目である。2ヶ月弱で7件である。

この間クリスマスホリデーと正月を挟んでペースが落ちた事を考えるとそれなりに早いペースで回っている気がする。

これまでを少し振り返るといろいろな人がいるという至極当たり前の結論に至る。

あえて言う必要性などないが、やはり全員が全員良かったわけではないし、相性が合わない人もやはりいる。

何が良くて何が悪いかはその人次第であるが、1つだけ多くのホストに共通する事柄がある。

地球の環境保護についてかなり意識的な人が多いという事だ。

ここタスマニアでもそれは顕著に垣間見れた。

前回記したチリからの移民であるホストはかなり気を使っていた印象だ。

日本語の「mottainai」を常々使用していた事からもその意識の高さの一端が垣間見れた。

作った食べ物はゴムべらですくい取って少しでも廃棄がないようにしていたし、太陽光発電や水の使用制限などは彼らの日常である。

私も郷に入っては郷に従えで彼らの生活に準じていたわけであるが、水が豊富で、電気料金も目が飛び出る程高くない日本からやってきた者には少し窮屈に感じてしまうだろう。

オーストラリアでの生活が1年以上にもなる私ではあるが、シャワーをついつい途中で止めるのを忘れてしまったりと未だに慣れない部分というのはある。

印象的だったのはこのホスト宅に住んで数日が経過したある日ホストファザーが眉間にシワを寄せながらホストマザーに話しかけていた際の会話だ。

どうやら日没が近づいているにも関わらず気温の下がり方が鈍いという事を言っていたらしい。

温度計を見てみるとまだ20度近くある。

ファザー曰くタスマニアに来てからこんな事は初めてなんだそうだ。

その言葉を聞いて地球温暖化について頭をよぎった。誰かのフェイスブックの投稿で今年のタスマニアは例年にない温度の高さであるという記事を投稿しているのを見かけたのを思い出した。

現地に住んで40年以上のホストが言うのだから、余計にその記事の信憑性が自分の中で増した。

最近まで知らなかったが「クライメート事件」という事件が何年か前にあったらしい。

wikipediaによると温暖化方向に話をもっていきたい人間がデータを改ざんしていたのをハッキングによってそのような事実はなかったという事が明るみになったというのが事件の概要であるが、wikiの最後の方を見ていると結局そのデータは偽装されていなかったと書かれている。

結局地球温暖化問題はどうなっているのか、原発問題などのように専門的な部分もあるし結局は個々の判断に委ねるしかないのだろうか。

しかしいくらデータが改ざんされようとされまいと、地球は嘘をつかないはずだ。

今いるホスト先でもタスマニアの気候変動についてホストの友人であるおば様方が真剣な顔つきで話題にしている。

日本の縁側で「今年も暑いわね〜」と回覧板を持ってきたご婦人同士が団扇で扇ぎながら話しているのではなく、こちらではかなり深刻な顔つきで話題になっている。

これは何を意味するのだろうか。

ここで私がデータの裏取りをやって地球温暖化について結論を個人的に出すつもりはない。

時間もかかり過ぎるし、今はネット環境が安定していないことにもその原因の一つである。

因みに今はスマホからの投稿である為余計に検証作業は億劫である。

そんな事をせずとも現地の人間がこれだけ話題にするのであるのだから何らかの異変が地球規模で起こっている可能性は全く否定できない。

近年のアメリカでの大寒波などは温暖化とは真逆の現象であるが関連性がないと思えないのは気のせいだろうか。

タスマニアにいると美しい景色に見とれてしまうが、自分の地球環境に対するセンサーがかなり研ぎ澄まされている気がする。

この美しい風景を守ろうとする前出のおば様達が深刻な顔をして議論するのも納得がいく。

タスマニアに行った人の話しを聞くととにかく景色の話題になる。

やはり皆んな同じ事を感じているのだ。誰しもがそんな感覚にさせてくれるタスマニアに来て良かった。

まだまだセンサーを研ぎ澄ませる余地は残っている。

地球上に安心して綺麗な空気が吸える場所がある事が分かっただけでもここへ来た甲斐がある。

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