鳥取でのWWOOF② 今後の進路と向いてる仕事




前回記事からの続きです。

仙人掌さんのところでの5日間は、僕自身このブログのタイトルにもなってる通り、飯が美味いと幸せなれる人間という事もあって、その幸せを最大化するには、体を動かして、空が青くて、なおかつそれが誰かの役に立ってれば尚良しなので、朝から夕方までしっかり、みっちり体を動かして働きました。








時期的に梅雨だったので、雨が強いと屋内作業しかできない場面もありましたが、弱雨程度ならレインコート来て、外でもガンガン作業やってました。








仙人掌さんの敷地には鳥取の富士山である大山からの小川が流れてて、将来はキャンプ場にでもしようかなんて話してるぐらいのスペースもあるので、そこで用を足せるように屋外用のトイレ作りを大工道具使って建築のお手伝いしたり、草むしりは当然ながら、知り合いの方の農機具小屋の解体現場に行かせてもらって、釘抜きしたり、解体したものを軽トラに積荷したり、只でもらって来たまだまだ使用可能な木を移動させたりとか、最後の方はご近所さんの田んぼの雑草取りなんかやらしてもらって、いろんな力作業をせっせとやっておりました。








敷地内に整備中のキャンプ場にあるトイレの完成写真。僕がお手伝いしたのは、主に屋根の部分で、丸ノコっていう電動工具用いて、指定された長さに木の板を切って、屋根の上で作業する仙人掌さんにお渡しするって事をやってました。







正直ずっと都市部での生活で体が鈍ってたので結構きつかったんですが、毎日夕方5時に作業を終えた後に、炊きたての一番風呂に入らせてもらってさっぱりするのが気持ちよくて、その後夕方6時ぐらいからご家族と一緒に円卓囲んで晩御飯を毎日食べさせてもらったのですが、自給自足で育ててる畑からの直送で作ったおかずだから味もしっかりしてて美味しくて、ご飯も僕は毎回3杯から4杯ぐらいおかわりさせてもらうぐらいに食欲も旺盛で、それが自分の幸福感を呼び覚まして「あ〜やっぱり最高だな〜」ってな感じで、シンプルライフ極まれりみたいな生活なんですが、満足度はものすごく高い時間を送る事ができました。








で夕食後は小屋の二階にある自分の部屋に戻って、読書したり、空が晴れてたら星空見上げに外に出てしばらく眺めてたりして、夜の9時ぐらいには疲れ果てて眠りこけて(笑)、また翌朝5時30分ぐらいに目を覚まして、また体動かして、、以下同文、って感じでしたが、もうこれだけで十分でした。








夕飯はこんな感じだった。この日のおかずは大豆の揚げ物とペンネとソーセージのサラダと、真ん中のやつは忘れたけどとにかく全部美味しい。ご飯は玄米で腹持ちいいんだけど、毎回3杯はおかわりしてた。仙人掌さんの自家製梅干しと食べると止まらないという(笑)








滞在中寝泊まりしていた小屋の中二階のスペース。出入りは脚立を壁にロープで括り付けて毎回登り下りが必要だったの
で秘密基地感満載でした。








オーガニックな気持ちで決めた今後の進路








こういう生活と仕事を改めてやってみて思うのが、僕自身はこういう風に体動かして働いてる方が、シンプルに自分の幸福度の最大化に繋がって、より満足度も高くなるだろうって事で、どちらかというと頭脳労働よりかはこういう肉体労働系の方がより自分に向いてるのだろうなと、割とオーガニックに発生した気持ちから今後の進路を決めました。








進路を決めたと言っても、ずっとこの先それをやり続けるかは分からないですが、立ち止まってウンウン考えて行動に移さないよりかは、常に動きながらその時その時で決めていけば良いだろうって事で、昨年の8月からとりあえず職業訓練校通って、電気設備学んで、第二種電気工事士資格取って、近々建築現場で電気工事士として働く予定にしてます。








電気工事を職業として選択したのは、体を動かせる職業である、というのも勿論あったのですが、また海外で生活する機会があった時に、絶対に手に職があった方が現地での仕事探しは楽になるとNZやオーストラリアいた時に思ったのですね。








僕自身NZでは2年ほどイギリス資本の会社でホワイトカラーの仕事やってたのですが、これでもかってぐらいに英語でぶちのめされて、ひどい時は英語恐怖症みたいな感じになって、人とのコミュニケーションも怖くなって、聞き取れない、喋れない、理解できない事に対する恐怖心がかなり生まれた時期もあったので、英語がそこまでできなくても手に職さえあれば、現地でガシガシ稼いで生計立ててる日本人をこの目で何人か見てきたのもあったので、一昨年に日本に帰国した時は必要じゃない限りは、自分のスキルの可視化が難しいホワイトカラー系の仕事はやらないって決めてました。








一応日本帰国前ぐらいから、日本のIT系の外資の会社と面接やったりしてはいたんですが、やっぱり最終的にはホワイトカラーは自分に合ってないと思ったし、これからは日本だけじゃなくて、海外でも稼げるようなスキルが欲しいというのもあったので、それを満たせるような職業についていこうと。








で電気に決める過程で他に考えたのが、溶接か、大工か、シェフのような飲食系で最後まで迷って、で決め手になったのが、電気工事だったら今空き家率が高くて、将来自分が住むような時に漏電チェックとかできるだろうし、他人から頼まれたら、その知識や技術を活かせるから、他人様の役にも立てるし、電気って今後もよほどの事がなければ仕事それ自体はなくならないと予想されてるので、体力を維持してスキルやら知識やらもアップデートし続けていれば、割と歳いってもすぐにお金稼げるだろうし、将来の自分の移住先の候補地となりそうなオーストラリアやNZで需要の高い職業でもあるし、ってな感じで算段立てて選んだという経緯があります。








シェフとかの飲食系は日本でやる分には正直賃金が心許ないのもあるし、別に独学で自分が満足する程度の料理なら作れるようになるだろうと思ったのもあって、一旦その道を選ぶのは外しました。(将来的には分からないですけど)








まあ思い描いた事が上手く行くかどうかは保障の限りではないので、あくまで今のところは絵に描いた餅でしかないですが、方向性としては間違ってないのだろうと思ってます。








少なくとも電気工事の仕事をやるにあたって、体力つける為に筋トレやったり、ジョギングを定期的にやるようになって、ちょっとやそっとでは息も上がらなくなって体も引き締まって、この先方向性を変えたとしても体力はいつまでもあった方が新しい事にチャレンジするフットワークも軽くなるだろうし、何より自分が幸福と感じる体の状態(健康でいつまでも壮健で、ご飯が美味しいと感じる健康的なメンタル)も維持できていれば、大きく挫けるような事もないのかなと思ってます。








ノミとかカンナとかの工具類。これ確か元々はサビだらけで、引き取り手がなく全て使われてなかったのですが、仙人掌さんがサビとか落として、研ぎ石で研いで現在も現役バリバリに使えるようになったものです。仙人掌さんは元々刃物とかの目利きができるので、この辺りはお手の物って感じだと思います。








やってみたい仕事と向いてる仕事








ちなみに一昨年に帰国後すんなり電気の道に決めたわけでもなく、いわゆる「パソコン一つあれば自宅で仕事ができる」系のスキルが欲しくて、少しの間プログラミングを断続的に独学で学んでた時期もありました。








プログラミングってYoutubeで情報発信してる人も多くて、その種のスクールも充実してきてるので、最近学び始めてる人多いと思うのですが、僕もその内の一人で無料・有料のサイトとかで独学してたのですが、性格的に大雑把で、できれば力業を使って物事を片付けていきたいような自分みたいな人間には、一つでもタグエラーがあったりして、そのエラーを見つけだすのに15分とか30分でもかかろうものなら発狂しそうになるし、いろんな情報に惑わされて(IT土方止まりなら、グローバル化で低賃金競争に晒されるとか)、結局勉強をやめてしまいました。








でもそれでもプログラミングを学ぶのは今でも有用だと思ってます。プログラミングって1、2年ぐらい歯を食いしばって食らいついて勉強していれば、いずれは飯が食えるぐらいのレベルにまで昇華できるって言われてますし、そこまで継続して勉強して、新しい物事に挑戦できた実績があるのであれば、他の事にチャレンジする時にも応用が効くだろうしで、それってある意味では何にでも応用できてこの世で最も必要な普遍的なスキルの一つだとも思うわけで、いろんな人があれこれ言ったりもしますが、そういう視点でみれば、プログラミングはなんだかんだこれからの時代勉強に値する最適なものなのかなと思います。上手くいけば自分の飯のタネになったりするわけですしね。








勿論現実的には、仮に最初の1、2年踏ん張ったとしても、今度は安定的に仕事をもらい続けられるぐらいのスキルを維持、そして移り変わりの早い業界なので、常に最新の知識をアップデートし続けないといけないし、仕事の性質的に世界レベルで下請けが可能な仕事だったりもするので、ライバルの母数が圧倒的に多いし、経済成長の続く途上国から今後もっともっと神童レベルで頭の切れる人間がアジアやインド、アフリカとかからもどんどん出てくるだろうからますます競争は激しいとも思うので、そんな甘くはないのだろうと思います。








ま、でも逆に考えれば世界の途上国で経済がさらに発展すれば、新たに仕事が生まれるってことにもなると思うので、引き続き慢性的に人手不足が続いて、仕事にあぶれる事はないのかもしれないので、こればかりは分からないですけど。








で僕自身プログラミングは「やってみたい仕事」ではあったけど「向いてる仕事」ではないと思った(仕事として金もらってたわけじゃないけど)ので、電気工事に方向転換しました。








原点回帰のしやすさ








体力系の仕事はまだ若い内(つってももう30代だけど)にやり始めておく方が有利だと思ったという優先順位的な考えもあったし、常にスキルの維持やアップデートをしていく必要性ってのは、どの業界でも同じなので、それだったら今自分がオーガニックに自分に向いてると思う仕事でそれをやる方が、よりサバイブできる可能性は高まるだろうと思ったってのがあります。








あと、自分がこの先その職業で飯食っていくにあたって、最初の出発点が偽りのない限りなくオーガニックな思いから生まれた動機なのであれば、仮に「なんでこの道に進んだんだっけ?」と道を迷いそうになったとしても容易に原点を思い返して、またモチベーションを蘇らせる事ができるのかなと。








これがもし、なんとなく就職しなきゃね〜とか、親を心配させないためとか、みんなが就職してるから自分もやらないといけないよね、ってな感じの他人本位で決めたものだったら、絶対に続かないでしょうね。








自分がその道に進みたいって決めて、自分の人生の舵を自分でコントールしてるって自信がやっぱあるからこそ、道を見失わずに、やっていけるのかなと思ってます。








作業中の仙人掌さん。僕より一回りも年上なのですが、体力はバケモノ並みで、すぐにバテる自分とは対照的に、それなりの体力が必要な作業を一緒にしてても常に柔和な表情を崩さず、全くしんどい表情を出されないのが凄すぎたのですが、裏を返せば自分でも将来は今の仙人掌さんの年齢になっても同じぐらいの体力を持てる可能性があるって事なので、大いに自信と刺激を頂きました。








屋外の竃の上に架すため新たに屋根を建築中の風景。これは僕が去った後に仙人掌さんから送ってもらった近況写真なので、僕はこれを実際に見てないですが、こんな突き抜けるような青空の下で働いたら気持ちいいでしょうねー




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